ブレイク「神の似姿/The Divine Image」(無垢と経験の歌)
- 225hiroh716
- 8月31日
- 読了時間: 2分
更新日:9月15日
神の似姿
慈悲、憐れみ、平和、そして愛に
困窮する時、誰もが祈りを捧げます。
そして、これらの喜ばしい効き目には
感謝の心を返します。
慈悲、憐れみ、平和、そして愛にとって、
神は私たちの愛しい父であり、
そして、慈悲、憐れみ、平和、愛は、
彼の子であり保護される人間なのです。
なぜなら慈悲は、人間の心臓に表れ、
憐みは、人間の顔に表れ、
愛は、人間の神聖な姿に表れ、
平和は、人間の衣装に表れるからです。
だから、あらゆる国のあらゆる人、
困窮の中にあって祈る人は、
神聖なる人間の姿に、
愛、慈悲、憐れみ、平和を祈るのです。
すべてのものは人間の姿を愛さなければなりません。
異教徒、トルコ人、ユダヤ人であろうとも。
慈悲、愛、憐れみが住まわれているところ、
そこには神もまた住まわれているのだから。
(解説)
『無垢と経験の歌』の『無垢の歌』の中にあるこの詩には、スウェーデンボルグの影響がみられます。スウェーデンボルグは「人間」について、「魂は人間の形(forma humana)であり、‥‥人間そのものである。それはいのちではないが、神からのいのちをもっとも近くで受ける器であり、したがって神の住まわれる場所である」と述べています。
The Divine Image
To Mercy Pity Peace and Love,
All pray in their distress:
And to these virtues of delight
Return their thankfulness.
For Mercy Pity Peace and Love,
Is God our father dear:
And Mercy Pity Peace and Love,
Is Man his child and care.
For Mercy has a human heart
Pity, a human face:
And Love, the human form divine,
And Peace, the human dress.
Then every man of every clime,
That prays in his distress,
Prays to the human form divine
Love Mercy Pity Peace.
And all must love the human form,
In heathen, turk or jew.
Where Mercy, Love & Pity dwell,
There God is dwelling too.



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